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- ID:
- 31344
- 年:
- 2014
- 月日:
- 0917
- 見出し:
- 14世紀の木製親鸞像 福井の本覚寺、北陸最古
- 新聞名:
- 日本経済新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG1702T_X10C14A9CR8000/
- 写真:
- 【写真】
- 記事
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福井県は17日までに、同県永平寺町の本覚寺に安置されていた彫刻が、14世紀前半制作とみられる木製の親鸞像と確認した。
学術的な裏付けがされた親鸞像としては北陸地方最古といい、県の担当者は「同時期の国内の作品では保存状態も良く貴重だ」と話している。
福井県によると、発見された親鸞像は数珠を持ち、あぐらをかいて座っており、高さ約86センチの等身大。
こめかみに血管が浮かぶ写実的な表現や、衣のしわやひだまで丁寧な再現が特徴となっている。
美術品としても優れているという。
福井県立美術館で開催予定の浄土真宗展に備え、県内の寺院を訪れていた学芸員が、本堂内の厨子(ずし)に安置されているのを見つけた。
本覚寺では一部の行事以外は厨子の扉を閉めており、これまで専門家による調査も行われていなかった。
調査した東京文化財研究所の津田徹英文化形成研究室長(日本彫刻史)は「当時の彫刻は地方ごとに特色が強い。
親鸞像は、福井にどのように浄土真宗の教えが広まったかを探る手がかりになる」と話している
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