v11.0
- ID:
- 31036
- 年:
- 2014
- 月日:
- 0801
- 見出し:
- このテーブル、お酢で染めてるんだよ?
- 新聞名:
- マイナビニュース
- 元UR(アドレス):
- http://news.mynavi.jp/news/2014/08/01/492/
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
ビンテージ感たっぷりのテーブル
古くから使い込まれていたような、ラフな雰囲気のテーブルが作れないかな? そう職人に相談して生まれたのが「vineテーブル」
このテーブルは、「お酢」がないと完成しないんです
ずらりと並んだ粗い木材。
普通、テーブル用ならフラットに削られて加工されていますが、木の質感を活かすために、加工前のラフな材木を仕入れます
チクチクしない手触り、でも天然の木材の質感は感じられるように、絶妙なバランスでペーパーがけ。
人の手でなければ表現できない手触りです
お酢で染めるテーブル
そして木の素地ができあがったところで、登場するのが「お酢」。
炭のように真っ黒なこちらは、鉄サビをお酢の中に入れて作った酸化鉄の溶液なのです。
この溶液が木材の中に含まれるタンニンと出会ったとき、木に変化をもたらします
これは日本女性の“お歯黒”に使われていたものとほぼ同じ。
この作用を活用したものです
木に塗っていくと、はじめは透明感のある液体だったのが、しばらくすると真っ黒に
そう、これは塗装ではなくて、木が自ら発色する天然の“染色”。
ベースに、落ちない黒の塗装を施すために、職人が考えた化学的な裏技です
この上に淡い色の塗装を重ね、色の層をつくって、また剥がす。
まるで着物のかさねの色目のように、透け感のあるビンテージスタイルを作っていきます
最後にウレタン塗装をハケで塗り、ラフさとつややかさを表現しました。
vine table
vine table
アンティークチェアと合わせるのもよし、ビンテージスタイルのワークデスクとしても使えそう
友達が来たら自慢しなくちゃ。
「これ、お酢で染めてるんだよ?」ってね
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