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- ID:
- 30989
- 年:
- 2014
- 月日:
- 0729
- 見出し:
- 木材運搬用そり・木馬(きんま)復活
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/local/shimane/news/20140728-OYTNT50096.html
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- 記事
-
◇松江の施設が計画「荒れる里山の現状知って」
かつて林業の現場で山から切り出した木材を運ぶのに使われ、「木馬きんま」と呼ばれた木製のそりを復活させて、子供たちに木材の運搬を体験してもらうイベントを、松江市大庭町の体験型研修施設「出雲かんべの里」が秋に計画している。
錦織明館長は「人の手が入らず荒れ放題になっている里山の
現状を、子供たちが知るきっかけになれば」と期待している。
(宮地恭平)
木馬で木材を運ぶ洲浜さん(右)ら(松江市で)
木馬は、進行方向と直交するように山道に並べられた“枕木”の上を滑らせて木材を運ぶ。
県の森林インストラクター・洲浜寿晴さん(78)によると、戦後しばらくはどこの山でも見られたが、機械化が進み、次第に姿を消していったという。
イベントは、錦織館長が6月、松江市玉湯町の旧家で保管されていた木馬(全長約2・4メートル)を見つけたのがきっかけ。
木馬は一部の部材が欠損していたが、修理して、子供たちに昔の林業を体験してもらおうと考案した。
施設内の山道(約100メートル)に枕木を並べ、木馬を体験できる環境を整備。
28日、洲浜さんの指導の下、敷地内の杉を切り倒し、職員らが「オイサー、オイサー」と声を合わせて木馬に載せると、油を塗って滑りやすくした枕木の上を勢いよく滑らせた。
錦織館長は「イベントでは、木材運搬のほか、まき割りも体験させたい。
林業を通して、先人の知恵を子供たちに伝えることができれば」と話している
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