v11.0
- ID:
- 30835
- 年:
- 2014
- 月日:
- 0704
- 見出し:
- 未完成木製そり 藤原京跡で出土
- 新聞名:
- 読売新聞-
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/local/nara/news/20140703-OYTNT50201.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
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橿原市の藤原京跡で、鎌倉時代末~室町時代(13世紀末~14世紀前半)に埋没した河川(幅18メートル以上)の跡から、石材などの運搬に使う木製のそり「修羅」の未完成品が出土したと県立橿原考古学研究所が3日、発表した。
国内で未完成品が確認されたのは初めてという。
長さ約4・4メートル、幅約0・4メートル、厚さ0・1メートルで、河川跡の堆積層で見つかった。
V字形のアカガシの仲間を使い、表面を削るなどしていた。
根の部分が残っており、製作の途中で捨てられたとみられる。
修羅は古墳時代から近代まで用いられており、大阪府藤井寺市の三ツ塚古墳や、京都・金閣寺の造営で使われたとみられる修羅など十数基が見つかっている。
県内では初めて
調査地は古代の幹線道・下ツ道近くで、鈴木一議主任研究員は「地域の有力者が土木事業などのために付近の木を修羅にしようとしたのだろう。
綱をかける穴などが確保できないため廃棄したのではないか」と推測している。
現地説明会は行わない
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