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- ID:
- 30776
- 年:
- 2014
- 月日:
- 0625
- 見出し:
- 製材技術、若手に伝授 「東濃桧」継承へ担い手研修会
- 新聞名:
- 岐阜新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20140625/201406250908_22773.shtml
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- 記事
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高級住宅部材として知られるヒノキブランド「東濃桧」を供給する製材工場で組織する県東濃桧品質管理センター(岐阜市六条江東、藤井実理事長)は、加工プロの若手製材技術者の育成に乗り出した。
加盟する各社の技術者は高齢化し、それぞれに育成マニュアルもない状況。
このままでは製材技術
が途絶えかねないとの危機感があり、同センターが業界全体としての課題に据え、取り組んでいく
◆木材乾燥や生産管理で実習
同センターには東濃、中濃地域をはじめ岐阜地域などの中小・零細規模の製材会社20社が加盟する。
技術者は各社に1人から数人が在籍。
丸太の原木を板や柱に加工する工程を担当するが、木を乾燥させて削ったりして部材にする作業基準や手順は、長年の経験による職人技が支えている。
それらは「職人技は見て覚える」(藤井理事長)の伝承で、社ごとに体系的に知識、学ぶ機会がなく、技術者が育っていないのが実情。
そこで、同センターが製材技術の担い手研修会を企画し、5月にスタートさせた。
県森林アカデミーや木材加工業者、機械メーカーなどの協力で、10月まで毎月1回のペ
ースで開き、「木材乾燥」「製材機械」「生産管理」などの熟練者から知識や技術を伝授してもらう。
今月は加茂郡白川町三川の町林業センターを会場に木材乾燥のテーマで講義。
20、30代を中心に14人が参加し、県森林研究所専門研究員の土肥基生さんから木材が乾燥するメカニズムを学んだ。
建築に木材を使うにはあらかじめ十分乾燥させた状態にすることが重要で、生材は施工後の乾燥で
割れや反りが生じてしまうという。
他にも品質管理に使う含水率計の使用法を実習し、高温蒸気式乾燥の実例も見学し、理解を深めた。
「技術を継承し、高品質の東濃桧ブランドを守りたい」という藤井理事長。
「座学で理解するのと、実際に製材できるのは違う」として、研修会を予定の6回だけでなく、実務の1、2回を加えたい考えだ
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