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- ID:
- 30444
- 年:
- 2014
- 月日:
- 0516
- 見出し:
- 安曇野の松枯れ材を床板に 地元企業、有効活用目指し試行
- 新聞名:
- 信濃毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.shinmai.co.jp/news/20140516/KT140515GUI090007000.php
- 写真:
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- 記事
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長野県安曇野市穂高の木材加工・販売、林友ハウス工業が、松くい虫被害などで枯れたアカマツを床板にする試みを始めた。
被害木の有効活用を通じて市民に県産材や地元の木に目を向けてもらう狙い。
製材の際の削りくずを圧縮して人工まきも作り、販売している。
竹腰博毅常務(61)によると、アカマツは枯れ始めて2、3年たつと「青変(せいへん)」という変色が表れる。
見た目で敬遠されがちだが、乾燥すると進行が止まり、強度にも問題はないという。
押し入れや納戸など目立たない場所に使ったり、デザインと捉えて店舗の床に活用したりする提案を設計事務所にし
て、市内の民家工事で採用された。
林友ハウス工業は近年、県などが進める県産材活用の動きを受け、工法を工夫してカラマツの外壁を開発、販売してきた。
昨年11月には県の補助金を得て約5千万円かけて乾燥、製材の機械をそろえた。
丸太からの一連の加工を自前でできるようになり、地域課題の松枯れ対応でも貢献しようとアカマ
ツの有効活用を検討した。
人工まきは20キロを千円で販売している。
竹腰常務は「松枯れ材は燃やすしかないと思われているが、建築材として使える。
安曇野に住む人が地元にあるアカマツを住宅に使い、地域の木に目を向けるきっかけになるといい」と話している
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