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    ID:
    29661
    年:
    2014
    月日:
    0213
    見出し:
    塗り床・木床用塗料特集 動機与える提案を 価値開発で多様化に応える
    新聞名:
    ペイント&コーティングジャーナル
    元UR(アドレス):
    http://www.coatingmedia.com/special/archives/2014/02/post_334.html
    写真:
    -
    記事
    専業メーカーを中心に独自の市場を形成してきた塗り床市場は過渡期を迎えている。
    産業構造の変化により中長期的な需要減少が予想される中、付加価値を磨きよりニッチに突き進むか、汎用化でボリュームを狙うか。
    新たな需要喚起策が求められている。
    一方、木床用塗料市場は、多様な施主の嗜好 に応えるべく販売方法を含めたマーケットインの指向を強めつつある。
     塗り床マーケット 2013年度の塗り床マーケットは、約3万2,000トン(日本塗り床工業会調べ)を記録した2012年度とほぼ横ばいで推移する模様だ。
    東日本大震災による復興需要、大手企業の収益改善などで需要回復が期待されたが本格的に好転の兆しを見せたのは昨年暮れから。
    年度ベースでどこまで上乗せできるか 消費増税後の反動も懸念され、市場の先行きには厳しい見方を強めている その背景にあるのは、リーマンショックを機に企業の海外シフトが加速したこと。
    塗り床がメインとする工場の平成24年度の新設着工床面積は平成19年度比で32.2%減、倉庫は19.1%減と国内から市場が失われつつある。
    そのため今後の展望についてメーカー各社も「まだまだ厳しくなる。
    新しい需要といっても既 存の需要を代替するものは見当たらない」との見方を強める 製品開発面でも、アクリル、ウレタン、エポキシと樹脂系ベースではほぼ網羅した格好となり、競争力は品揃えとコスト対応力の2点に集約されつつある。
    しかし、その中で堅調に需要を伸ばしているのが、水硬ウレタン樹脂塗床材。
    耐久性、耐熱水性を特長にMMA系の代替として、厨房、食品工場関係で伸ばし た以降は、無溶剤タイプの厚膜エポキシの市場を凌駕する形で需要を伸ばしている しかし水硬ウレタン系は、施工に塗り床専業者の手を必要とするため、材料販売ルートをメインとする薄膜の防塵タイプとは一線を画す。
    水硬ウレタンを上市するメーカーにとってはエポキシ市場を奪う形で攻勢に出るが、改修を主戦場とするメーカーにおいては、汎用市場で付加価値化を落とし込まない限り 、溶剤系から水性へのシフトはあっても本当の意味で需要創出には直結しないとの課題がある。
    現在、工場敷地や歩道を視野に入れたアスファルト面への展開や屋根用遮熱塗料とのパッケージで改修工事を提案する動きが顕在化しているが、競合他社との差別化の域にとどまり、ストック市場に対して、塗 り床の価値をどう提供するか。
    動機につながる包括的な施策が求められている。 木床マーケット 木床用塗料のメインとなるスポーツフロア向けは、これまでバスケットボールの国際ルールの変更、耐震改修工事が追い風となり需要を伸ばした。
    しかし今年は「一段落した感があり、これまでのような需要は見込めない」との予想。
    環境ニーズから各社水性タイプを揃えるものの、都市部を除いて依然として湿 乾型ウレタン、油変性タイプの溶剤系が占め、メーカー間で価格競争を強いられている しかし、建築用木部塗料全般で需要環境を捉えると悲観的な見方は少ない。
    木材利用促進法の施行、木造建築物の耐震基準の見直しなど、木材利用を進める施策とあいまって内外装ともに需要拡大の気運が高まっている その中で木床用塗料がチャンスに見据えるのは、店舗と住宅向けへの展開。
    シート系建材が席巻するも日本特有の根強い木ニーズに支えられ、店舗のコンセプトやライフスタイルに応じた意匠、機能が求められている。
    これら嗜好性が強いマーケットに製品の提供だけでは関係性を生まないとマーケットイン の志向が高まりつつある fff:

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