v10.0
- ID:
- 29302
- 年:
- 2013
- 月日:
- 1222
- 見出し:
- 木製文箱 クラフト大賞 高岡の家具職人と市職員タッグ
- 新聞名:
- 中日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20131222/CK2013122202000030.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
高岡市木津の家具職人林康之さん(39)と同市職員日野利さん(39)が初めて共作した木製文箱「Solid(そりっど) 無垢(むく)」が、日本クラフトデザイン協会(東京)が主催する本年度日本クラフト展の最高賞「日本クラフト大賞」に決まった。
(飯田克志)
文箱は縦横一三・五センチ、長さ三十二センチの直方体。
一見、古びた材木だが、正方形の側面の一方が引き出しで、その内部は、はがきやペンなどの大きさに合わせた仕切りもある三層構造になっている
通常は家具の内部に使う木材を表面に使用。
一方で引き出し部分などに良質の木材を使うなど、見た目のギャップの面白みが作品の魅力となっている
林さんはオリジナル家具製作のほかデザイン性の高い木工クラフトも創作。
日野さんは金沢美術工芸大卒で市デザイン・工芸センターを経て市産業企画課に勤務し、ものづくり分野を担当した縁で林さんと懇意となった
今回の共作は、五年前に林さんが作った木片のような名刺入れに日野さんがほれ込んだのがきっかけ。
今年十月中旬、その名刺入れを発展させた作品でクラフト展に応募することで考えが一致し、日野さんが文箱を提案。
二人で意見を交わして林さんが試作を重ねて練り上げ、十一月上旬に完成させた
クラフトの公募展では最大規模の日本クラフト展でのグランプリに、林さんは「きれいじゃない木材とか製作の狙いが評価され、身に余る光栄」、日野さんは「高岡のものづくりのために今回の成果を生かしていきたい」と笑顔で話した
fff: