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- ID:
- また社有林は山奥に飛び地のように点在しているため、木材の搬出ルート確保のために隣接する私有地の許可を取る必要があるが、「相続を重ねて誰が所有者なのか不明なケースも多く、特定に時間がかかってしまう」(日本製紙木材の島田宣征サブリーダー)
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- 年:
- 2013
- 月日:
- 1212
- 見出し:
- 防火地域、増える商業施設 「燃えにくい木材」で集客強化
- 新聞名:
- SankeiBiz
- 元UR(アドレス):
- http://www.sankeibiz.jp/business/news/131212/bsc1312120503005-n2.htm
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- 記事
-
市街地や幹線道路沿いといった建築上の規制が厳しい防火地域に、特殊加工で燃えにくくした木材を活用した商業施設や飲食店が増えつつある。
国産材を使い、木のぬくもりを感じられる空間の魅力で集客を促す狙いがある。
林業再生のため、国が建築物への木材利用を推進する中、街づくりの新たな潮
流として注目されそうだ
横浜市都筑区の地下鉄駅前。
10月末に開業した4階建ての「サウスウッド」は、市街地で燃えにくい木材を使った国内初の大型商業施設だ
建物を支える柱と梁(はり)に、竹中工務店が開発した「燃エンウッド」を採用した。
国産のカラマツを主原料とし内部にモルタルを組み込んで耐火性を高めた。
見た目も通常の木材と変わらず、湿度を調整する効果もある。
飲食店やエステサロンなど入居する店舗は、一辺が約60センチの木の柱を生かしてレイアウトを工夫している。
昼食に友人と訪れた30代主婦は「他のビルと違って建物全体から優しい雰囲気が感じられる。
落ち着いて過ごせる」とリラックスした様子。
サウスウッドのように防火地域内に一定規模以上の建
築物を建てる場合、耐火性能を求められるため、これまでは木造をあきらめるか、木の柱と梁の周囲をモルタルで覆うといった防火対策が不可欠だった。
燃エンウッドは、この難題を解決した。
サウスウッドの運営会社の担当者は「周辺には10以上の競合商業施設があるため、大きな特色を出したかった」と話す
東京都文京区に5月にオープンした飲食店「音ノ葉グリーンカフェ」も、耐火性の高い木材を使っている。
鹿島が開発した「FRウッド」で、国産スギに特殊な難燃性の薬剤を注入して燃えにくくした。
大通りに面する防火地域にあるが、ふんだんに木を用いた店づくりに成功。
「近くに美術館があり、緑が多い周辺環境との相乗効果もあって、来店客数は予想を超えている」と店長。
70席ある店内は昼食時には女性を中心にほぼ満席になるという
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