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    ID:
    29202
    年:
    2013
    月日:
    1210
    見出し:
    バイオマス発電の光と影 未利用木材、人気沸騰に危うさ
    新聞名:
    日本経済新聞
    元UR(アドレス):
    http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD09069_Z01C13A2000000/
    写真:
    -
    記事
    再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度をきっかけに、全国で木質バイオマス発電所の建設ラッシュが起きている。
    特に高額で買い取られるのが、「未利用木材」と呼ばれる山間部に捨てられた間伐材を燃料に使った電力だ。
    長年、森林の環境破壊を引き起こす「厄介者」と目されていた未利用木材だ ったが、一転して複数の事業者が奪い合う「人気者」に変貌した。 ■山火事の発生原因に 山間部に切り捨てられた未利用木材。
    細くても木質チップに加工できる(宮崎県小林市の日本製紙の社有林) 画像の拡大 山間部に切り捨てられた未利用木材。
    細くても木質チップに加工できる(宮崎県小林市の日本製紙の社有林)  「これまでは山にうち捨てて肥料にするしか使い道がなかったが、ここの木材もいずれ搬出しないと追いつかなくなるだろうな」  宮崎県小林市の山間部に広がる日本製紙の社有林。
    麓から四輪駆動で30分ほど山を上った急峻(きゅうしゅん)な斜面に転がる直径5~6センチメートルの細い木材を眺めながら、日本製紙グループ会社で木材チップ生産を手がける南栄(熊本県八代市)の栫(かこい)靖夫・木材センター長はつぶやい た。  栫氏の念頭にあるのは、2015年3月に日本製紙八代工場(同)で稼働予定の木質バイオマス発電所。
    発電出力は5000キロワットで、燃料はすべて未利用木材から生産した木質チップを使う予定だ。
    年間で約7万1000トンの未利用木材を消費する計算になるが、「まだ1~2カ月分しかストックができていな い」(栫氏)状況で、供給体制は整っていない 山奥で伐採される木材資源。
    搬出にはコストがかかる 画像の拡大 山奥で伐採される木材資源。
    搬出にはコストがかかる  未利用木材は全国で毎年、東京ドーム16個分に相当する約2000万立方メートル分発生しているが、そのほとんどが伐採されたまま山間部で野ざらしになっている。
    9割以上が利用されている製材工場や建設現場で発生する残材とは対照的だ  平地にある製材工場などの残材はトラックで簡単に運搬できるが、未利用木材は手間をかけて山から下ろさないといけない。
    日本には整備されていない林道が多く、「フォワーダー」と呼ばれる木材を運ぶ専用トラックが必要になるため、製材工場などの残材の2倍近い搬出コストがかかってしまう。 fff:

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