v11.0
- ID:
- 29142
- 年:
- 2013
- 月日:
- 1130
- 見出し:
- 木育」でプラス効果
- 新聞名:
- MSN産経
- 元UR(アドレス):
- http://sankei.jp.msn.com/life/news/131130/trd13113010110006-n1.htm
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幼少時から森林で遊んだり、木材に触れる機会を増やすことで、子供たちの森林や木への親近感を育て、正しい知識を身に付けることを目指す教育活動「木育」が広がりをみせている。
今月6、7日、埼玉県立小川げんきプラザで、同県川島町立中山小学校の5年生を対象に「木育体験」の宿泊学習が開かれた。
児童たちは埼玉大学教育学部の浅田茂裕教授の指導のもと、ヒノキの枝を使った基地づくりや、森林内のウオークラリーなどの野外活動に参加。
普段触れる機会の少ない木や木の実を手にして、積極的に楽しむ姿が見られた。
東京都新宿区の東京おもちゃ美術館は、乳幼児から楽しめる移動型の木製の遊び場を全国各地に巡回させる“木育キャラバン”を実施している。
同館の乳児向けの遊び部屋は室内の約35%に国産スギが使われ、遊具も木製だ。
多田千尋館長によると、この部屋で遊ぶ家族を観察すると(1)赤ちゃん
が泣かない(2)携帯を操作するママが少ない(3)パパの滞在時間が長くなる-傾向があるという。
筑波大学大学院安梅勅江(あんめときえ)研究室が平成22年から保育園児56人を対象に木育授業の前後で園児と養育者の変化を3年間追跡調査したところ、園児は主体性や共感性、運動制御、感情制御などに、養育者は園児への配慮が増すなどプラスの効果があることがわかった。
多田館長は「木に囲まれて不機嫌になる人はいない。
木を暮らしに取り入れたり里山を歩いたり、家族みんなで木の恩恵を受けてほしい」と話す
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