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    ID:
    28837
    年:
    2013
    月日:
    1023
    見出し:
    鎮魂と復興願い完成 青梅の伊藤さん 被災松で木像彫刻
    新聞名:
    東京新聞
    元UR(アドレス):
    http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20131023/CK2013102302000130.html
    写真:
    -
    記事
    青梅市の彫刻家伊藤光治郎さん(68)が、東日本大震災の津波で流された岩手県陸前高田市の景勝「高田松原」の松の木を使い、震災犠牲者の鎮魂と復興の祈りを込めた彫刻作品が完成した。
    二十一日に陸前高田市の無極(むごく)寺に安置され、開眼(かいげん)法要が行われた。
     (阿部博行)  木像の題名は「いのちを運ぶ」。
    高さは百七十センチ、台座を含めると百八十センチほどある。
    観音像のような優しげな面ざしで、おなかの辺りで手のひらを上にして合わせ、命を載せて運ぶ姿を連想させる  「犠牲者の魂を極楽浄土の世界へ運ぶ。
    それだけでなく新しい命をこの世に運んでくる。
    両方の姿をイメージしながら完成させた」と伊藤さんは話す  高田松原は七万本の松林を誇ったが、津波で全滅した。
    当初、唯一残った松は「奇跡の一本松」と呼ばれ、今夏、復興のシンボルとして復元された。
    伊藤さんが彫刻に使用した原木は、高田松原の被災した一本だ  伊藤さんは宮城県栗原市の民間美術館「風の沢ミュージアム」で四月下旬から十月下旬まで個展を開き、毎月十日ほどミュージアムで今回の木像を公開制作した  見学者には津波で家族を失った被災者もおり、こうした人たちと対話を重ねながら彫り進めた  「対話を通して感じたのは、楽しいだけじゃなく、つらいこともあって初めて命のありがたみ、人間の生きている意味が分かることもあるということ。
    命について考えながら彫刻と向き合い、こういう形の像になった」と振り返る  二十一日はミュージアムから、原木の故郷である陸前高田市まで木像をワゴン車で搬送。
    無極寺の本堂で願い事を書いた願文や銘文、結縁(けちえん)者名を記した書面を木像の体内に収め、関係者約二十人が参列して開眼法要が行われた  住職の鈴木政則(せいそく)さん(48)によると、檀家(だんか)の二十八人が津波の犠牲となった。
    「うちの寺に安置されたのも、ご縁があってのこと。
    どなたでも見学は自由です。
    多くの方に見ていただきたい」と話している fff:

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