v11.0
- ID:
- 28758
- 年:
- 2013
- 月日:
- 1005
- 見出し:
- 1960年代まで活躍した木造漁船の模型製作 市立木工会館で展示
- 新聞名:
- 徳島新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.topics.or.jp/localNews/news/2013/10/2013_13809513031333.html
- 写真:
- -
- 記事
-
50年以上にわたり造船業に携わってきた濱口博(ひろ)英(つね)さん(74)=徳島市津田本町5=が、1940年代から60年代に使われていた木造漁船の模型作りに取り組んでいる。
かつて自分が手掛けた木造船を模型にして手元に残しておきたいと1年ほど前に製作を始めた。
これまでに5隻を完成させ、
徳島市福島1の市立木工会館で展示会を開いている。
濱口さんは造船所を経営していた父を手伝い、中学生のころから木造船に親しんでいた。
高校卒業後に父の会社に入り、10年後に跡を継いで社長に。
当時は底引き網船や採貝船を主に造り、漁業が盛んな地元の津田地区では、濱口さんが手掛けた多くの木造船が活躍した。
現在は繊維強化プラスチック(FRP)製の船の修理やメンテナンスが主な仕事で、合間を縫って木造船の模型作りを始めた。
最も苦労するのは船首の底の加工。
バーナーであぶりながら水を掛け、少しずつ曲げていく。
1隻を完成させるのに2~3カ月かかる。
展示会には、1950~60年代に造った底引き網船、採貝船や濱口さんが小学生のころに漁師だった親戚に乗せてもらった漁船の模型を出品。
実物の約8分の1スケールで、いけすやかじなど、細部までこだわって再現している。
濱口さんは「木で船を造る伝統の技術を感じながら、実際に活躍していた船の
模型を見て、当時を懐かしんでほしい」と話している
fff: