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- ID:
- 28491
- 年:
- 2013
- 月日:
- 0830
- 見出し:
- 古墳時代の木製腰掛け出土 鳥取市の常松菅田遺跡
- 新聞名:
- 日本経済新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.nikkei.com/article/DGXNZO59087190Q3A830C1CR8000/
- 写真:
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- 記事
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鳥取市の常松菅田遺跡で、古墳時代前期(4世紀)の木製の腰掛けが完全な形で出土し、29日、鳥取県教育文化財団が発表した。
遺跡ではこれまでに、田げたや掘っ立て柱建物跡などが出土。
弥生時代中期から古墳時代後期にムラがあったことが分かっており、腰掛けは、当時のムラ人が作業の際に使っていた可能性があるという。
腰掛けは高さ約40センチ、幅60センチ。
厚さ約2センチの3枚の板をH形に組み合わせ、両側に木のくさびを打って外れないようにしていた。
木材は針葉樹で、杉の可能性が高いという。
同財団によると、同様の腰掛けは部品だけの出土例を含め数十例あるが、座板に穴を開けるなどして脚をはめ込む組み方が一般的。
今回は脚に座板をはめ込むタイプで、珍しいという。
財団は「板の組み合わせ方や当時の木工技術がよく分かる」としている。
溝に捨てられたとみられ、水分が多い場所だったため保存状態がいいという。
一緒に出土した土器から年代が分かった
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