v11.0
- ID:
- 28490
- 年:
- 2013
- 月日:
- 0830
- 見出し:
- 木製こま犬お色直し 住吉神社
- 新聞名:
- 山梨日日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.sannichi.co.jp/local/news/2013/08/29/7.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
甲府市住吉1丁目の住吉神社は、江戸時代に作られたとみられる木製のこま犬を約1世紀ぶりに修復した。
木彫刻師の鈴木秀明さん(72)=同市高畑2丁目=が、破損している部分に木材を足して、色を塗った。
現在こま犬は石製が主流で、木製は古い時代に作られたものが多く、同神社は「貴重な物で、
元の姿にすることができて良かった」としている。
住吉神社はもともと市内の別の場所にあり、16世紀末に現在地に移った。
正確な記録は残っていないものの、江戸時代に作られたとみられるこま犬は、神社の本殿前に二体が対になって置かれていたが、「傷みが激しく、持ち上げると壊れてしまいそうな状態」(同神社)だった。
神社関係者の知り合いだった
鈴木さんに修復を依頼し、6月から作業が始まった。
鈴木さんは寄せ木造りのこま犬を解体し、しっぽなど欠けていた部分に木材を加えるなどして元の形に復元。
わずかに色が残っていた部分から元の色を推察して、緑と白の塗料を使って色を付け、7月に完成させた。
以前の修復跡に明治20年代の日付が入った新聞が貼られていたことから、修復は100年
以上ぶりとみられるという。
鈴木さんは「木像の修復は手掛けたことはあるがこま犬は初めて。
貴重な経験だった」とし、同神社の志村幹人宮司は「歴史あるこま犬なので、修復できてうれしい」と話している
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