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- ID:
- 28195
- 年:
- 2013
- 月日:
- 0729
- 見出し:
- 木製ゲームが「グッド・トイ」に
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20130726-OYT8T01277.htm
- 写真:
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- 記事
-
三股町樺山の木製玩具工房「けいかお」のオリジナル商品「メモリーゲーム(神経衰弱)」が、優れたおもちゃを評価するNPO法人「日本グッド・トイ委員会」(東京)の「GOOD TOY2013」に選ばれた。
県内で製造された玩具が選定されるのは初めてという。
(阪東峻一)
日本グッド・トイ委員会は国の認定NPO法人で1985年に結成された。
安全で楽しく遊べるおもちゃを選ぶ際の参考にしてもらおうと、玩具のコンサルタントらが、コミュニケーションの要素があることや、音、手触り感、丈夫さなど九つの項目で審査している。
今年は全国から114点の応募があり、35点が選ばれた。
けいかおのメモリーゲームは、同じ形の木製カード(縦横5センチ、厚さ1センチ)にカエルとクマを描いた各5種類の計20枚からなる。
トランプの神経衰弱と同じルールで、無地の裏面を並べ、表の絵柄が同じペアをそろえた数の多さで競う。
表面は
ヒノキ、裏面は桜の木で、いずれも県産材を使用。
手触りを良くするため、手で磨き上げている。
工房を営む平川圭章さん(36)が2年前、カエルとクマのカスタネットを作り、同じ形の木のパーツを他の玩具に応用できないか思案。
トランプの神経衰弱をヒントに、子供向けのゲームに活用しようと思い立った。
都城市出身の平川さんは都城高専を卒業後、東京のソフトウエア会社に就職。
子供の頃に憧れた木工職人の夢を実現するため脱サラし、市内の家具製造会社で木工技術を学んだ。
2009年に独立、開業。
これまでに手押し車や積み木など約30点の玩具を手がけた。
着色せず、木の感触を最大限に
生かした作風を大切にしている。
木製カードは手に取りやすく、高齢者のリハビリにも適しているという。
平川さんは「トランプと違って、それぞれの木目に特徴がある。
ゲームに勝つため、木目を覚えようとすれば、知力や記憶力の向上にもつながる」と話している。
価格は1セットが1万5750円。
問い合わせは「けいかお」(0986・51・1061)へ。
ホームページ(http://keikao.Com/)でも販売している
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