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- ID:
- 27946
- 年:
- 2013
- 月日:
- 0620
- 見出し:
- ミニ作品展:「木曽路」撮り続けた沢田さんの作品
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mainichi.jp/feature/news/20130620ddlk20040047000c.html
- 写真:
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- 記事
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1960年代を中心に木曽地方を撮影した写真集を出し、“木曽路ブーム”の立役者となった沢田正春さん=96年死去。
その作品と業績を知ってもらおうと、王滝村が保管している約7000コマのフィルムの分類・保存作業を進めている木曽路美術館(上松町)などの関係者が、県内4カ所でミニ作品展を開い
ている。
23日まで
木曽路美術館に展示しているのは、蓑(みの)かさ姿の男性や宿場町の様子、森林鉄道、屋根に石を積んだ民家など8点。
王滝村公民館▽朝日美術館(朝日村)▽伊那文化会館−−でも別の作品を紹介している。
兵庫県出身の沢田さんは、南木曽町の関西電力読書(よみかき)発電所工事の鹿島建設作業員として58年に木曽入り。
仕事の合間に木曽谷を回って街並みや風景、人々の暮らしを撮影した。
完工記念として60年に会社が100部作製した「木曽路の写真帖(ちょう)」が話題となり、66年から69年にか
けて写真文集「木曽路」「木曽街道」「緋(ひ)の道」の3部作を発表した。
「沢田正春先生を偲(しの)ぶ会」の元高校教諭、楯(たて)英雄さん(77)=塩尻市=は「木曽の中山道に“木曽路”という呼び名を定着させ、多くの観光客が訪れるきっかけとなった」と功績を語る。
フィルムや原稿などは王滝村が88年に購入し、村資料館に保管している。
木曽路美術館の丸山時恵館長らが貴重な作品を後世に残そうと「作品保存・継承実行委員会」を結成。
調査やデジタル化を進めると共に、展覧会の開催を決めた。
丸山館長は「外から来た人だからこそ、当たり前に思われていた
木曽の光景を作品に残した。
趣のある写真と文章を多くの人に見てもらいたい」と話す。
14年には今回の4会場で、60点以上の写真と沢田さんのエッセーを集めた本格的な展覧会を開く予定
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