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- ID:
- 26532
- 年:
- 2013
- 月日:
- 0118
- 見出し:
- 県産材活用「平成の庵」 県木材研究所で実証実験
- 新聞名:
- 北国新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.hokkoku.co.jp/subpage/T20130118202.htm
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
県産材のスギを活用し、部材加工を少なくした木造建築の工法「平成の庵(いおり)」 の開発が産学官の連携で進められている。
射水市の県農林水産総合技術センター木材研究 所で17日、強度を確認する実証試験が行われた。
4月以降、県内で「平成の庵」を活用
したモデルハウスが建設される予定で、関係者は県産材の需要拡大につながると期待を寄 せている
「平成の庵」は木材を織り物の縦糸と横糸のように編み込んで円筒を作り上げ、建物の 骨格構造(フレーム)とする工法。
設計工房住空間(立山町)、県森林組合連合会、岐阜 高専が共同で開発を進める。
木造建築を作る際、複数の円筒を平行につなぎ合わせてチューブのような形状に仕立て 、その内部を住空間に活用する。
中柱や間仕切り壁が不要で、通常より広い空間が確保で きる。
円筒を高床式に配置すれば、建物の下部分を駐車場などとして活用でき、省スペー ス化につながる。
実証試験では、地震や風の揺れなどを想定し、出席者約30人が油圧機械で横方向に荷 重して水平方向の力に対する強度を確認した。
その結果、建築基準法の定める耐震基準を 満たし、木造建築として優れた耐震性を持つことがわかった。
設計工房住空間の在原誠人代表は「雪にも地震にも強い安全安心な工法として開発し、 県産材の持つ可能性を提案したい」と話した
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