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- ID:
- 27672
- 年:
- 2013
- 月日:
- 0516
- 見出し:
- 病虫害の木材活用 モデル事業者を募集
- 新聞名:
- 紀伊民報
- 元UR(アドレス):
- http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=252508
- 写真:
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- 記事
-
和歌山県は、病虫害の影響が懸念される古座川町小森川の県有林で、採算性を考慮しながら被害材を使った木材生産や販売、伐採後の森林整備を企画し、実行する事業者を募集している。
新しい森林経営のモデル構築を目標にした県有林での提案型事業。
2011年度から始め、これまでに日高川町で木材の伐採や運び出し、植栽までの作業を一連して実施する事業を開始した。
切り出しや植栽を個別に発注するよりも費用を抑えた森林経営が見込めるため、県有林でモデルを示した後、
一般山林で普及を目指している。
今回は第2弾として、スギノアカネトラカミキリの被害が懸念される森林での採算性を考慮した木材生産と販売促進、伐採後の自然林回復に向けた森林整備事業を募集する。
スギノアカネトラカミキリは小型のカミキリムシで、スギやヒノキの枯れ枝に産卵し、ふ化した幼虫が枝から幹に侵入して食害する。
被害に遭うと痕が残るため商品価値が低下するが、県の研究で材木の強度そのものには健全材と大差がないことが分かってきている。
モデル事業の対象となる古座川町周辺地域ではスギノアカネトラカミキリの被害が確認されている。
伐採しないと被害が分からないため、小森川県有林での詳細な被害状況は分かっていない。
小森川県有林の広さは約32・36ヘクタール。
1950年に植栽し、林齢は64年生。
県が借りている土地のため、山
の所有者の意向を踏まえ伐採後は自然林への移行を目指す
県森林整備課は「木材価格が下落する中、病虫害の食害は施業意識の低下要因となる。
森林経営のモデルを示すことで、施業意識の向上や増産につなげていきたい」と話している。
提案型事業の参加応募の締め切りは30日。
23日に現地説明会を開く。
説明会に参加するには申し込みが必要。
詳細は県森林整備課のホームページで紹介している。
問い合わせは同課(073・441・2981)へ
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