v11.0
- ID:
- 27647
- 年:
- 2013
- 月日:
- 0515
- 見出し:
- 木だけで完璧な腕時計を制作
- 新聞名:
- 日刊テラフォー
- 元UR(アドレス):
- http://www.terrafor.net/news_pNwIBpp44o.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
ウクライナ出身の木工クラフトアーティストのヴァレリー・ダネヴィッチさんは、すべて完璧に木でできた正確な腕時計を作ることに、生涯を捧げる決心をした
その並々ならぬ決意の下に彼が作り出した腕時計は、時計を動かすために必要な金属のバネ以外は、本当にすべて木でできている。
(画像:Oddity central)
ヴァレリーさんは物心ついた時から木に魅了されていて、小学校に上がる頃には、人間の髪の毛を弦に使った3㎝のギターなどのミニチュア作品を作り始めた
体の成長に伴って、ヴァレリーさんのクラフト技術の腕も上がり、ミニチュアを作るだけでは物足りなくなってきた。
「何かもっと複雑でメカニックなものを作りたい」
そう思ったヴァレリーさんは、2005年、時計制作の訓練など受けたこともないのに、木で腕時計を作ろうと決めた
あの精密な腕時計を見れば、制作するには特別な技術が必要だと誰もが気づくところだが、そこを全く気に掛けなかったところがスゴイ
こうして始まったヴァレリーさんの木製腕時計の制作は、まずは小さくて精密な腕時計に最適な木材を選ぶことから始まった。
この過程で、時計の仕組みを色々調べるうちに、ついでに時計制作の基礎まで習得してしまったのだから、さらにスゴイ
そして2008年には、早くも最初の動く木製腕時計を完成させた
金具はバネ以外には全く使用しておらず、チクタク時を刻む小さな小さな歯車も、正真正銘全部木でできている。
(画像:Oddity central)
腕時計以降も、ヴァレリーは木製時計を作り続け、直径1.3㎜しかない木製ネックレス時計まで作ってしまった
一番最近の作品は、6ヶ月間で延べ1800時間を費やして作った男性用木製腕時計だ。
10万ユーロ(約1320万円)の値が付いているが、彼の労力と技術を考えたら、その価値は十分にある。
木目が見える家がなんだか落ち着くように、ヴァレリーの木の時計も、ぬくもりが一杯詰まっているような気がして、とても落ち着いた雰囲気が漂っている
ちょっと高いが、忙しい現代人にこそ、最適な時計かもしれない
fff: