v11.0
- ID:
- 材の利用促進や働きかけを図っていく
26371
- 年:
- 2013
- 月日:
- 0107
- 見出し:
- 半炭化燃料で二酸化炭素削減 高岡の戸出化成、火力発電に活用
- 新聞名:
- 北国新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.hokkoku.co.jp/subpage/T20130104203.htm
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- 【写真】
- 記事
-
樹脂部品製造の戸出化成(高岡市)は3日までに、東京農大とKYB(東京)との共同 研究で、木材を「半炭化」させて燃料にする技術を実用化した。
火力発電の際に石炭と混 ぜて燃やすことで、石炭の使用量を減らし、二酸化炭素(CO2)の排出量削減にもつな
がる。
戸出化成は、東日本大震災で発生した木質材料の廃棄物も処理可能としており、震 災復興にも貢献できる技術として事業化を進める
戸出化成などは、木材に圧力をかけながら蒸気で熱を加え、木材を炭化させる技術を採 用した。
炭化によって木材の水分を減らすことで燃焼時の熱量が増えるが、半炭化した場 合は、完全に炭化した場合に比べ、燃料として使える量が増えるメリットがある。
同様の技術による半炭化燃料の開発には先行事例があるが、戸出化成などは圧力のかけ 方を工夫することなどで製造コストの削減に成功した。
半炭化した木材は高圧状態から一気に減圧して爆発させ、粉状にする。
石炭火力発電で は粉状にした石炭を使用しており、半炭化木材の粉は石炭の粉と混ぜて燃料にする。
木質系などの素材であれば大半は半炭化が可能で、戸出化成によると、震災がれきも燃 料に加工できる。
がれきに放射性物質が含まれていても蒸気の水に溶けるため、使用した 水を処理すれば問題はないとしている。
戸出化成は電力会社を中心に技術の売り込みを図る考えで、「環境への負荷を減らすだ けでなく、発電コストの削減にも生かせる」としている
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