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- ID:
- 伊藤顧問によれば、日本の森林カバー率は68%に達し、国土の2/3以上が森林で覆われている。
森林面積は2,500万ヘクタールに達し、そのうち植林面積は1,000万ヘクタールを上回る
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- 年:
- 2013
- 月日:
- 0321
- 見出し:
- 「木材と日本文化」
- 新聞名:
- 紀伊民報
- 元UR(アドレス):
- http://www.agara.co.jp/modules/colum/article.php?storyid=249391
- 写真:
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- 記事
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今年は伊勢神宮の式年遷宮、来年は熊野古道世界遺産登録10周年、再来年には高野山開創1200年記念事業。
紀伊半島を世界に売り出すビッグ・イベントがめじろ押しだ
▼西欧文化は石を基底に自然の支配を目指すが、日本人は木を使って自然との調和を図る。
東西文化の違いは、この自然観の違いにある。
一連のイベントは、紀(木)の国の文化や産業を見直す好機になるのではないか
▼欧米で長年、最先端技術を研究してきた志村史夫・静岡理工科大教授が木を中心にした日本の伝統技術に着目して著した『古代日本の超技術』(講談社)によると、五重塔など日本の木塔が地震で倒れた例はない。
心柱が免震構造になっているからで、この技術は東京スカイツリーの耐震構造にも応
用されている。
▼それを象徴するのが伊勢神宮の20年ごとの遷宮。
古代の建築様式が千数百年を経て現代まで正確に伝承されている。
日本が得意な半導体の結晶表面の研磨には、古代の木材加工技術が鍵の一つになる、と志村教授
▼一方、外材の攻勢で不振が続いてきた林業にも、やっと光が見えてきた。
田辺市の山林業、山長商店の榎本長治社長は「円安と新築住宅のポイント補助制度が効果を見せ始めている」という。
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