v11.0
- ID:
- 26867
- 年:
- 2013
- 月日:
- 0218
- 見出し:
- 福岡市の分収林事業 赤字100億円、公金投入不可避
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20130215-OYS1T00864.htm
- 写真:
- 【図・表 】
- 記事
-
福岡市が民間から山林を借りて木を育て、木材の売却益を分け合う分収林事業が、木材価格の低迷により、現時点で約100億円の赤字見通しとなっていることが分かった。
市は行財政改革の一環として、新年度から新規の借り上げを中止する。
手入れのための間伐回数を減らすなどして赤字削減を図る
が、公金による穴埋めは避けがたい事態になっている。
市森林・林政課によると、1977年、市は水源地となる森林の育成などを目的に事業を始めた。
所有者から山林を借りて苗木を40年育て、2017年頃から木材の売却を始める計画だった。
契約では、賃料は無料で、植林代や管理費を市が負担する。
販売額から、山から木を切り出して市場に搬入する
費用を除いた売却益の6割を市が受け取り、4割は所有者に入る。
市はこれまでに約1350人から1070ヘクタールを借り、ヒノキを845ヘクタール、スギを220ヘクタール植えた。
当初は、市の取り分で管理費を賄うつもりだった。
しかしヒノキやスギの価格は、木材を使わない住宅が増えたことや、安い外国産材の流入などにより、事業開始直後の1980年をピークに、3分の1以下になった。
今の価格ですべて処分すると売却益は約10億円。
植林代や40年間の管理費などを合計すると約140億円に上るとみられ、補助金などを除
く約100億円が赤字となる見通し
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