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2011年- 被災会社に匿名木材 |木製品、木、木工などのネット新聞情報 |木の情報発信基地
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- ID:
- 23105
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0110
- 見出し:
- 粋だね、タイガーマスク 被災会社に匿名木材、建物修復に活用--岩手・陸前高田
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mainichi.jp/select/wadai/news/20120106dde041040006000c.html
- 写真:
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- 記事
-
東日本大震災の津波で被災し、同じ場所に仮設の加工場を建てた岩手県陸前高田市の建設会社に、昨年7月と10月の2回、匿名の男性から計約50万円相当の建築用木材が届けられた。
この木材は震災で被害を受けた建物の修復工事に役立てられ、建設会社は「会ってお礼を伝えたい」と贈り主を
捜している。
【宮崎隆、川平愛】
木材が届いて驚いたのは「コンノ建設」の金野文夫社長(63)。
津波で海岸から約300メートル離れた同市小友町の加工場が全壊した。
昨年4月末に元と同じ場所に仮設の加工場を建て、その様子は新聞やテレビで報じられた。
最初に木材が届いたのは7月中旬の日曜日。
午前中に「木材を置いたので使ってほしい」と聞き覚えのない男性の声で電話があった。
従業員が調べると、休日で誰もいない加工場の前に3トントラック1台分ほどの木材が置いてあった。
金野社長が着信履歴を元にお礼の電話を掛けると、男性は「秋田の者で、また秋にも行く」とだけ答え、名乗らずに電話を切った。
約束通り、10月中旬の日曜日に前回と同量の木材が置かれていたが、今度は電話はなかった。
金野社長も忙しさの中、「うっかり電話番号を控えるのを忘れてしまった」といい、
連絡を取れなかった。
木材は合計で約50万円にも相当。
同社はこの「好意の木材」を津波や地震で損壊した民家や商業施設の復旧工事に活用させてもらっている。
金野社長は「新聞やテレビを見て復興に役立ててほしいと贈ってくれたのだろう。
材木店の人などではないか」と推測。
「タイガーマスクのように粋。
会ってお礼を伝え
たい」と話している
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