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- ID:
- 26040
- 年:
- 2012
- 月日:
- 1129
- 見出し:
- 県産チップ使用断念 碧南火力燃料計画
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/mie/news/20121128-OYT8T01448.htm
- 写真:
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- 記事
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県産の間伐材を細かく砕いた木質チップを中部電力碧南火力発電所(愛知県碧南市)で燃料として使用する計画について、県は28日、同発電所での県産チップ使用を断念することを明らかにした。
今後は松阪市に建設が計画されている発電施設での使用を目指す
県と中部電力は今年2~3月、ウッドピア木質バイオマス利用協同組合(松阪市)がヒノキとスギの間伐材で製造したチップを石炭に混ぜ、専用の機械で粉状に砕いてボイラーで燃やす実験を行った。
しかし、チップの一部は粉砕できずに機械内に残り、燃やすことができなかった。
原因を調べたところ、ヒノキとスギのチップには弾力性があり、機械で完全に粉砕できないことが判明。
同発電所が現在使用しているカナダ産マツのチップに比べて効率が悪く、使用を断念することにした。
県産の木質チップの利用に関しては、県内の林業関係者らが中心となって、松阪市中央町に今年8月末、三重エネウッド協同組合を設立。
同市内に県内初の木質バイオマス発電施設を建設し、2014年秋から稼働させ、年間約6万トンのチップを燃やす計画を立てている。
鈴木英敬知事は28日の記者会見で、「碧南火力で県産チップを使用できないのは残念だが、間伐材の有効利用による林業振興を図るために、県としても三重エネウッドの木質バイオマス発電の実現に向けて努力したい」と述べた
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