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- ID:
- 25673
- 年:
- 2012
- 月日:
- 1026
- 見出し:
- 木炭で上階の衝撃音半減
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shimane/news/20121025-OYT8T01314.htm
- 写真:
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- 記事
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<島根大と出雲土建 マンション天井裏使用>
湿気を調整する機能などを備えた特殊な木炭を鉄筋コンクリートのマンションの天井裏に敷き詰めると、上階の住民が歩くなどして伝わる衝撃音が半減することが分かり、この木炭を開発した島根大と出雲土建(出雲市)が25日、発表した。
マンションで住民の足音や物を落とした衝撃音を下の階に伝わりにくくするため、従来は床の厚さを最大で25~30センチにする必要があった。
この木炭を使えば、厚さ15センチの床でも衝撃音は大きく抑えられ、マンションの建設費も削減できるという。
同大学の中尾哲也教授(木材工学)と同社の石飛裕司社長によると、出雲市内で厚さ15センチの床を持つマンション2棟で2010年5月、タイヤを床にぶつけ衝撃音を生じさせて実験。
木炭がないと88・0~80・4デシベルの騒音を観測したが、木炭を敷き詰めると77・1~71・0デシベルに減少した。
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デシベル減ると耳で感じる音の大きさは半減するという。
木炭は家屋解体による廃木材などから作られ、島根大と出雲土建が01年から開発を続けている。
断熱による節電効果や除湿効果などがあり、出雲市内のマンション33棟で受注、東京や大阪などの住宅約300世帯で使用実績があるという。
石飛社長は「訴訟にもなる衝撃音の問題を木炭が解決できることが実証できた。
都市部のマンションに積極的に売り込みたい」と話している。
(矢沢慎一)
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