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- ID:
- 25028
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0817
- 見出し:
- 府内産木材、活用へ対策 外材値下がり、間伐材供給増
- 新聞名:
- 京都新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.kyoto-np.co.jp/economy/article/20120812000080
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- 記事
-
円高による外国産木材の値下がりや間伐材の供給増で、京都府内産木材の価格や需要が低迷している。
府内の林業が停滞しかねないとして、府は公共事業に用いる木材を追加発注し、市町村に府内産木材の活用を求めるなど緊急対策を決めた。
府によると、最近の円高で北米や欧州の木材が安いことに加え、森林整備による二酸化炭素吸収を促すために間伐材の搬出量を増やした影響で、今年1月と6月を比較すると、府内の原木市場でスギとヒノキの価格が1~3割下落したという。
大幅な需要増が見込まれた東日本大震災の住宅復興が遅れていることも響き、合板や集成材の製造工場でも在庫がだぶついている。
月間7千~8千立方メートルの間伐材を受け入れる予定だった府内の工場では、7月から受け入れを4千立方メートル減らしている。
林業従事者の減少が続くなか、価格と需要の落ち込みで生産活動が滞れば悪循環が拡大する恐れがある。
府は緊急対策が必要として、間伐材を活用した丸棒と呼ばれる土木資材1万本を追加発注するほか、社会福祉施設や医療施設での府内産木材の利用拡大を促す
また、府内では1市1町しか木材利用促進の基本方針を策定していないため、残りの24市町村に対し本年度中の策定を求めていく
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