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- ID:
- 24950
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0803
- 見出し:
- 福島の製材樹皮4万トン滞留 特措法の想定外
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mainichi.jp/select/news/20120803k0000m040141000c.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
東京電力福島第1原発事故による放射性物質の影響で、製材時に生じる樹皮(バーク)が行き場を失い、福島県内の木材業者の敷地に計約4万トン山積みされて保管されていることが、県と県木材協同組合連合会(県木連、約220社)の調査でわかった。
放射性物質を国が除去することなどを定めた放
射性物質汚染対処特別措置法は、このような事態を想定しておらず、滞留バークは毎月数千トンずつ増え続けている。
県木連は「業界の対応だけでは限界がある」として、東電に対策を求めている。
バークはスギやヒノキなどの表皮を3〜5ミリはいだもの。
家畜飼料や肥料などに使われるが、放射性セシウムの濃度が1キロ当たり400ベクレルを超えると出荷が禁じられ、滞留バークの多くがこの基準を上回っている。
東電は汚染されたバークについて、保管場所設置費を損害賠償対象にしたが、処分や
引き取りには応じていない
県木連によると、バークはセシウム濃度の基準値を下回っても買い手がつかず、滞留量は増加の一途。
焼却後の灰が同8000ベクレル以下の場合、国は一般廃棄物処分場での埋め立てを認めているが、焼却施設側が受け入れを拒否するケースが相次いでいる
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