v11.0
- ID:
- 24724
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0706
- 見出し:
- 木製の柄付き石斧が出土 宮崎・中須遺跡
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20120705-OYT8T01640.htm
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
宮崎市教委は5日、宮崎市阿波岐ヶ原町の中須遺跡で、木製の柄がついた弥生時代の石斧(せきふ)が出土したと発表した。
木材は土中で腐りやすいため、石斧とともに見つかるのは珍しく、県内では初めて。
縄文時代の石斧も含めると、九州では4例目という。
同市教委文化財課によると、河川改修に伴う昨年4~7月の発掘調査で出土した。
約2000年前の弥生時代中期後半のものとみられ、遺跡の東端の溝(深さ約30センチ、幅約80センチ)の跡から見つかった。
石斧の石の部分は砂岩とみられ、長さ20・4センチ、幅6・9センチ、重さ1120グラム。
柄はアカガシの仲間の木で、長さは約70センチだった。
柄の幅が広い部分に穴を開け、石を差し込んで装着。
石も柄も使いやすいように表面が磨かれていた。
形状から木の伐採に使用したとみられるという。
市教委文化財課は「低地で水分が多い土壌だったので保存状態が良かった。
当時の暮らしぶりを知る上で貴重な資料で、石斧の利用方法や作り方を知る上でも重要な発見」と話している。
出土した石斧は7日から宮崎市の生目の杜遊古館で一般公開される。
8月5日まで。
入館無料。
問い合わせは同館(0985・47・8001)へ
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