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- ID:
- 23074
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0104
- 見出し:
- 廃プレスチックから“木材”「地廃地消」の心で
- 新聞名:
- 西日本新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/280200
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
見た目は木材20+ 件と変わらない。
だが、原料は100%廃プラスチック。
そんな「PB(プラスチック・ブレンド)ウッド」を使った製品を手掛けるのが長崎市の九州運輸機工。
まったく同じものは同社しか生産していないという。
強度はスギ材並み。
雨ざらしなら6、7年で腐ってしまう木材20+ 件と違い、半永久的に使用できるのが最大の特長だ。
公園のベンチや家庭のウッドデッキ、養殖用いかだなどと用途は幅広い
原料となる廃プラは主に地域で回収する。
種類や色を選別して粉砕機で紙くずのように細かく、かき混ぜてから熱で溶かす。
それを型に流し込めば出来上がる。
九州運輸機工の基本理念は「地廃地消」。
地域から出たごみは地域で責任を持って再生しよう、との考え方だ
菅藤重信社長(61)は「再利用した製品が身近にあれば、日常生活でのごみの分別も積極的になるはず」と話す
実は、社名の通り運送業が本業だ。
「排ガスで迷惑を掛けている分、ほかの何かで社会貢献しよう」と2001年から環境分野に参入した。
他社にない製品のため遠方からの注文も少なくない。
昨年11月には生産量増加を見込んで広い工場に移転した。
「自社製品が売れるのはうれしい。
でも、この循環システムが各地に広まることが本当の願いなんです」
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