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2011年- 木材除染 効果あり |木製品、木、木工などのネット新聞情報 |木の情報発信基地
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- ID:
- 形状は、右手・左手のどちらでも使用できるユニバーサルデザインに配慮し、グリップ部分は靴から靴べらを抜く際にすべりにくくしている
23847
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0326
- 見出し:
- 木材除染 効果あり
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shimane/news/20120324-OYT8T00748.htm
- 写真:
- -
- 記事
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福島県で木材の除染に取り組んだ松江市の排水処理会社「ネオナイト」が、島根県産ゼオライトなどを使った独自の除染で、流通が可能なレベルまで放射線量を低減することができるとする試験結果をまとめた。
除染で木材の流通や焼却処分が可能になるため、林業・木材加工業の復興や、がれきの広
域処理の推進にも期待がかかるという。
(佐藤祐理)
同社の除染技術は、独立行政法人日本原子力研究開発機構(茨城県)が実証試験事業として採択。
放射能に汚染された原木などを使い、2月に福島県南相馬市で実験。
東北大多元物質科学研究所が分析に協力した。
実験は木材の表面を水圧や時間、温度などを調整しながら高圧洗浄し、排水は島根県産ゼオライトや、福島県いわき市産の珪藻(けいそう)土などを使った水質浄化剤で除染する流れ
その結果、木材の表面の線量が低い場合は、洗浄することで流通できるレベルまで線量を低減することができた。
高線量でも、洗浄で焼却後の灰の放射能濃度を、1キロ・グラムあたり8000ベクレル以下(埋め立て処理できる国の基準)に抑えることができ、木質バイオマスの原料に有効利用できることが
分かった。
また、洗浄によって線量の高い汚染水が出たが、浄化剤を使って放射性物質を取り除くことで、検出限界以下の値まで抑えることができ、循環利用できたという。
被災地では大量のがれきが発生、国が全国の自治体に受け入れを求めたものの、放射性物質の汚染を懸念し、難色を示す自治体も多い。
今回のゼオライトを使った実証試験で、がれきの除染、広域的な処理にも弾みが付くことが期待される。
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