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2011年-尾鷲木材市場 |木製品、木、木工などのネット新聞情報 |木の情報発信基地
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- ID:
- 23751
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0315
- 見出し:
- 最後の競り 威勢良く 尾鷲木材市場
- 新聞名:
- 中日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20120314/CK2012031402000124.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
尾鷲市矢浜の尾鷲木材市場の運営会社が今月いっぱいで廃業することになり、同社として最後の競りが13日にあった。
市場自体は存続し、市内の製材業者らが今月設立した「尾鷲木材市場協同組合」が運営を引き継ぐ。
(宮崎正嗣)
◆新組合で運営は継続
運営会社は、1959年創業の「尾鷲木材市場」。
尾鷲ヒノキなど地元産木材の流通拠点として、東紀州地域の林業の中心的な役割を果たしてきた。
70年代には年間約30億円を売り上げる年もあり、「買い方」と呼ばれる登録業者も300人を越えていたという
しかし90年代以降、景気悪化や建材の変化によって木材の価格は低迷。
買い方も50人まで減少した。
昨年度の売り上げは1億5000万円にまで落ち込んだ
買い方を前に廃業のあいさつをする南社長(左端)と社員
最後の競りは正午に始まり、同社の競り人の威勢のいい声が響く中、スギとヒノキの原木計400立方メートルを完売した。
競りに先立ってあいさつした南佳三社長(75)は「阪神大震災以降、木材住宅の需要が減少し、木材価格の低迷に歯止めがかからなくなった。
株式会社という形で頑張ってきたが、ここ
で身を引くことに決めた」と無念そうに話した
一方、市場の運営を引き継ぐ尾鷲木材市場協同組合の理事長を務める製材業「カネタ産業」(尾鷲市桂ケ丘)の田中靖敏社長(52)は「尾鷲の林業のみならず、注目されている木質バイオマスエネルギー発電に利用する木材チップの供給基地として、発展させていきたい」と意欲を示した
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