"
2011年- 勝男木の据え付け始まる |木製品、木、木工などのネット新聞情報 |木の情報発信基地
v11.0
- ID:
- 52370
- 年:
- 2011
- 月日:
- 1213
- 見出し:
- 千木・勝男木の据え付け始まる 島根・出雲大社
- 新聞名:
- 産経新聞
- 元UR(アドレス):
- http://sankei.jp.msn.com/region/news/111213/smn11121302580001-n1.htm
- 写真:
- -
- 記事
-
約60年ぶりの大改修「平成の大遷宮」に取り組んでいる出雲大社(島根県出雲市)で12日、国宝の本殿の屋根を飾る千木(ちぎ)と勝男木の据え付け作業が始まった。
神社建築を象徴するX型の千木は2組、勝男木は3本を設置。
檜皮葺(ひわだぶ)きは今月初めに完了しており、平成25年5月10日の
本殿遷座祭を目指して修復作業は大詰めを迎えている。
修復前の千木は21年9月に取り外されたが、1本の長さが7・9メートル、幅76センチ、厚さ21センチで、重さは1トンあった。
2組のうち南側は傷みが激しかったため岩手県産の松材で新調。
北側と勝男木3本は、傷んだ部分に木材を埋め込むなどして修理した。
この日午後の作業では、高さ24メートルの本殿を覆う「素屋根」に設置されたクレーンで、まず南側の千木をつり上げ、しっかりと屋根に固定。
鉄製のボルトや補強の止め金具などを使って慎重に作業が進められた。
据え付けは13日に完了する。
また、千木と勝男木、鬼板を保護している厚さ0・8ミリの銅板には、松ヤニやエゴマ油、鉛、石灰、墨を混ぜた“ちゃん塗り”と呼ばれる塗装が採用された。
前々回の「明治の遷宮」時に使われたことが判明した技法で、文化財建造物保存技術協会の興梠朋道・設計監理技術員は「ちゃん塗りすると銅板が黒色になるが、数十年経過すれば、親しんだ緑青色に変わる。
作業は9割方終え、今後は本殿を囲う瑞垣などの修復に入る」と話した
fff: