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2011年-7千年前の木製編み籠復元 |木製品、木、木工などのネット新聞情報 |木の情報発信基地
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- ID:
- 52351
- 年:
- 2011
- 月日:
- 1209
- 見出し:
- 7千年前の木製編み籠復元 東名遺跡の出土品参考に
- 新聞名:
- 佐賀新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2099253.article.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
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佐賀市金立町の東名(ひがしみょう)遺跡から出土した7千年前の木製20+ 件編み籠(かご)の復元製作実験が8日、佐賀市文化財資料館で公開された。
籠は当時、主要な食糧だったドングリを水漬けして貯蔵するために使用したと考えられ、関係者が縄文人の高い技術力や生活状況に思いをはせた
実験は、2004年から出土した籠の素材や編み方、用途を研究してきた「あみもの研究会」(会長=鈴木三男・東北大植物園教授)が企画し、佐賀市教委が協力。
調査の結果、編みやすい竹やササでなく、ムクロジやイヌビワの樹木を裂いてテープ状にした「へぎ材」が使われたことが分かっている
ただ、へぎ材の製作技術はほとんど廃れており、秋田県角館市の伝統工芸士に素材作りを委託。
出土品からおこした実測図をもとに、3日間をかけて当時と同じ素材、製法で編み込み、フジのツルを使った装飾も忠実に再現した
鈴木教授は「縄文時代には製作道具として石器しかなかったのに、へぎ材を作った知恵や技術に驚かされる。
ござ目や網代編みで作られており、縄文人に『数の概念』があったことがうかがえる」と話す
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