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2011年- 地元産の木材にこだわる「山の達人」 |木製品、木、木工などのネット新聞情報 |木の情報発信基地
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- ID:
- 52158
- 年:
- 2011
- 月日:
- 1018
- 見出し:
- 元・気・人:地元産の木材にこだわる「山の達人」、井原敬典さん
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mainichi.jp/area/okayama/news/20111117ddlk33070593000c.html
- 写真:
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- 記事
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大きなヒノキの丸太がズラリと並ぶ。
県産木材「美作ヒノキ」の販路拡大や、災害に強い森づくりに力を注ぐ。
県産木材の普及に貢献したことが評価され「日本の記録 林業人列伝」(全国林業改良普及協会発行)にも取り上げられた。
「地球にも人間にもいい森を作り、地元の木材の魅力を知ってもらいたい」と
意気込む
「森という字は木を三つ書く。
木が横に二つ並ぶ『林』を安定させるため、スギやヒノキなど大きく育つ針葉樹を広葉樹の上に植える。
林を森にしていくのが林業家の仕事」。
大学卒業後、父と同じ林業家の道を選んだ。
スギやヒノキを植林し、間伐などの手入れも欠かさない。
我が子を育てるように森を育てる
。
技術に裏打ちされた森づくりは県内外から注目を浴び、「山の達人」とたたえられた。
しかし04年に発生した台風23号が、何十年もかけて育て上げたスギやヒノキをなぎ倒した。
「自然のしっぺ返しだった。
台風でやられた場所は植林に向かず、植林に適切地と不適切地があることが分かった。
自然林とうまくミックスした森にしなければ災害を克服できない」。
技術さえあれば森をコントロールでき
ると思っていたが、人間の限界を感じた。
森づくりに対する意識が変わった。
自ら手掛けた自慢の森がある。
130年生のヒノキの下に、カシやツバキなどの常緑広葉樹が生き生きと育つ。
切り株からは新しい芽が息吹き、日光の光が降り注ぐ。
「僕の理想は、地元の木で家を建ててもらい、地元で暮らしてもらうこと。
地域経済にもいいし、いい木材を育てるために林業家が森を育てる
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