"2011年- 木を使わないで |木製品、木、木工などのネット新聞情報 |木の情報発信基地
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    ID:
    51996
    年:
    2011
    月日:
    1028
    見出し:
    ワンガリ・マータイさん死去:「木を使わないで」遺言通り葬儀
    新聞名:
    毎日新聞 
    元UR(アドレス):
    http://mainichi.jp/select/world/news/20111010ddm007030146000c.html
    写真:
    -
    記事
    ケニアの首都ナイロビで8日営まれたノーベル平和賞受賞者の環境問題運動家、ワンガリ・マータイさんの国葬を取材した。
    9月25日に71歳で亡くなったマータイさんの遺言通りに進められたという葬儀は、自然への愛情にあふれていた。
    立ち会った私たちは悲しみよりも、未来に向かって力強く歩み続けたマ ータイさんから、生きる力を託されたような思いがした。
    【ナイロビ高尾具成】  遺体を乗せた車から、ケニア国旗に包まれた風変わりな「ひつぎ」が見えた。
    四角い木の箱ではない。
    骨組みに少量の竹を使い、ケニア西部ビクトリア湖畔に生息するパピルスなどをちりばめて編み上げた「かご」のようなものだ。
    森林伐採の削減を訴えていたマータイさんは生前、自分が死んだら「木のひつ ぎは使わないで」と言い残していたという。  ケニアのキリスト教徒は通常、木製のひつぎで土葬される。
    だがマータイさんは火葬された。
    彼女の生前からの強い希望だったという。  しかも、火をたくのにも「木を使わないで」と厳重に遺言に残していた。
    燃料にはガスが使われ、遺灰の一部は、彼女が活動拠点にしていたナイロビ大の敷地などに埋められる予定だ。
    マータイさんが愛した自然の木々の栄養源となり、自然と一体化していくのだ  国葬のあったウフル公園は緑にあふれていた。
    木陰で人々が読む地元紙には「アフリカン・ウィメン」との見出しが躍っていた。
    葬儀前日の7日、平和や女性の権利向上に貢献したとして、アフリカ初の女性大統領となったサーリーフ・リベリア大統領ら女性3人へのノーベル平和賞の授与が発表された。
    アフリカ 女性への授賞は04年のマータイさん以来だ  ◇最後まで自然愛し  参列した親族のマリヤム・オーコさん(50)は幼いころに母を亡くし、おばのマータイさんは里親のような存在だったという。
    「勇敢で精神的にも強いワンガリ(マータイさん)は、私だけでなく、アフリカの女性の手本となるような“母”だった。
    彼女は逝ってしまったが、アフリカ女性がまた平和賞を受賞する。
    女性の権 利がもっともっと尊重される時代が到来する兆しのように思えます」  ウフル公園にアフリカ原産種「ムタマイユ」(キクユ語)の鉢を抱える女子学生たちがいた。
    マータイさん追悼の植樹用だ。
    「アフリカン・オリーブとも呼ばれるの。
    『敬愛』の意味が込められているのよ」。
    学生たちの輝きを放つ瞳がまぶしい。
    同じ女性として、偉業を成し遂げたマータイさんへの敬慕を感じた。  緑に囲まれた国葬は、死別というよりむしろ、「生」を意識させた。
    自然を愛し、女性の権利向上に努めたマータイさんの思いを引き継いで、未来をよりよいものにしようと願う女性たち。
    その決意を見た思いがした fff:

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