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2011年- 木工作品土蔵から発信 |木製品、木、木工などのネット新聞情報 |木の情報発信基地
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- ID:
- 51803
- 年:
- 2011
- 月日:
- 1006
- 見出し:
- 木工作品土蔵から発信 中野の中川さん、県内で初個展
- 新聞名:
- 信濃毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.shinshu-liveon.jp/www/topics/node_197145
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
中野市吉田の木工作家、中川岳二(たけじ)さん(33)が8~16日、自宅隣にある古い土蔵を改修したギャラリーで、県内では初の個展「こてんこてん展」を開く。
木目や木の色合いを生かした寄せ木の人形は、国内外で人気を集め、主に東京都内で個展を開いてきた。
中野で創作活動を始めて10年余。
「
地元の人たちにも木の作品の魅力を伝えたい」と意気込んでいる。
中川さんは埼玉県春日部市出身。
大学で工芸を学び、2001年春、卒業と同時に父親の実家がある中野市で祖母が営むアパートの空き部屋に移り住み、制作を始めた。
ケヤキやクルミ科のウォールナットなど4種類の木を張り合わせて削る方法で、着色せずに木目や木の色を文様などに生かした人形を作る。
目や口は、穴を開け、木材をぴったりとはめ込む木象嵌(もくぞうがん)という技法を使う。
県内では以前、飯山市などで他の作家とグループ展を開いた。
だが、品質を大切にして手間をかける中川さんの作品は、価格が高めなこともあり、なかなか理解されなかったという。
そうした中、07年に作品を紹介したホームページが国内外で話題になり、ファンが急増。
いまは年1回のペースで、東京を中心
に個展を開いている。
今回個展を開くギャラリー「のらりくらり」は2階建てで、父親の代まで使っていた土蔵を改修した。
江戸時代に建てられたものという。
そこに、高さ15センチほどで花器にもなるほのぼのとした人形、江戸時代の火消しをモチーフにした新作の人形、仁王像がモチーフの高さ約1メートルのロボットなど約170点を
並べる予定だ
「信州での個展は、自分にとって新たな挑戦」という中川さん。
「まずは色味の美しさなど木工作品の魅力を知ってほしいですね」と話す。
作品制作に時間がかかることなどから、自身のギャラリーでの個展は、2年に1回ぐらいのペースになりそうという。
午前10~午後5時(初日は午後1時から)。
9、10日午後1時から、中川さんが作品の説明などをする。
入場無料。
問い合わせは中川さん(電話0269・23・2121)へ
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