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2011年- 割り箸でスギ間伐後押し |木製品、木、木工などのネット新聞情報 |木の情報発信基地
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- ID:
- 51709
- 年:
- 2011
- 月日:
- 0929
- 見出し:
- 割り箸でスギ間伐後押し 国内最大級の工場建設
- 新聞名:
- 中日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20110928/CK2011092802000101.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
高山市の企業経営者らが、飛騨地域のスギの間伐材を生かした割り箸製造会社「飛騨製箸(はし)」を設立した。
間伐による森林保全を後押しするのが狙い。
間伐材だけで生産する割り箸としては国内最大級となる工場を同市新宮町に建設中で、11月に生産を始める。
飛騨製箸は、木質ペレットを製造販売する「木質燃料」(同市国府町)の清水裕登社長や、家具メーカーの飛騨産業(同市漆垣内町)の岡田贊三社長ら6人が出資し、6月に同市新宮町に設立。
清水氏が社長に就任した
工場は、新宮町の旧電子部品工場(敷地約2万6000平方メートル、建物延べ約5800平方メートル)を借りて整備する。
生産は1日25万膳(ぜん)、年6000万膳。
将来的には1日100万膳も視野に入れている
販売は、国産間伐材の割り箸を製造販売する「ワリバシカンパニー」(同市丹生川町)が担い、大手外食チェーンやホテルなどへの普及を目指す。
使用済み箸は回収し、「木質燃料」でペレットに再生させたい考えだ
国内では、高度成長期に植林が進んだものの、安価な輸入木材の普及や担い手不足などで間伐が十分には進まず、森林の荒廃や土砂災害が懸念されている。
飛騨製箸は、割り箸としての需要を開拓することで、間伐の促進を図る
国内の割り箸は1膳1~2円の安い中国製が主流。
外食業界ではプラスチック製への切り替えも進むが、洗浄も必要で同3~4円のコストになる。
飛騨製箸は同2~4円程度の安定供給を目指す
清水社長は「スギは香りが良く殺菌力もあり、安心安全」と説明。
「(間伐材のはしを使うことで)森林整備に自分も役立つという意識を少しでも持ってもらえたら」と話している
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