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2011年- こだわりの伝統製法 |木製品、木、木工などのネット新聞情報 |木の情報発信基地
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- ID:
- 51488
- 年:
- 2011
- 月日:
- 0902
- 見出し:
- 奈良の食探訪:大辻商店「おいしい手作りこんにゃく」 こだわりの伝統製法
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mainichi.jp/area/nara/news/20110901ddlk29100608000c.html
- 写真:
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- 記事
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川上村高原の「大辻商店」が販売している「おいしい手作りこんにゃく」(1丁400円)。
地元に伝わる昔ながらの製法で、防腐剤や添加物などを一切使っていない。
手作りのため生産量は限られるが、大辻徹路さん(62)と妻の利子さん(63)が二人三脚でこんにゃく作りに励んでいる。
【阿部亮介】
こんにゃくは、田舎こんにゃく▽白▽青のり(刺し身用)--の3種類。
市販のものよりつるっとした食感で、食べやすく飽きない味が特徴だ。
煮物や刺し身、サラダに入れてもおいしく食べられる。
原料には、固さと粘り気がある地元産の「和玉」と呼ばれる芋を使う。
ミキサーで砕き、色と艶(つや)が出るまで丹念に手でこねる。
クヌギなどの灰から漉(こ)し取った木灰汁を入れ、撹拌(かくはん)する。
型枠に入れて蒸し、約30分間煮ればほぼ完成だ。
徹路さんは「簡単な工程に見えますが、固さや木
灰汁の濃さなど経験や慣れが必要なんです」と話す
こんにゃく作りは、約25年前に利子さんの実母・坦子さんが林業の合間に始めた。
坦子さんが04年に亡くなったため、大辻さん夫妻が跡を継いだ。
生産量は1日100~150丁程度。
機械化すれば大量に作れるが、徹路さんは「地元でとれる和玉と木灰汁で作る製法にこだわっている。
多く売れればいいと
いうことでやっている訳ではない」と言う。
川上村の日曜市で対面販売したり、奈良市の飲食店などに卸している。
問い合わせは、大辻商店(0746・52・0056)
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