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2011年- 飛騨地域のスギ間伐材を活用 |木製品、木、木工などのネット新聞情報 |木の情報発信基地
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- ID:
- 51474
- 年:
- 2011
- 月日:
- 0901
- 見出し:
- 高山に割り箸製造会社 飛騨地域のスギ間伐材を活用
- 新聞名:
- 岐阜新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20110901/201109010920_14813.shtml
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- 記事
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企業家ら設立、11月にも工場稼働
森林環境保全に取り組む高山市の企業家らが、飛騨地域のスギの間伐材を使った割り箸メーカー「飛騨製箸」を同市新宮町に設立した。
11月にも工場を稼働させて日当たり25万膳を生産する計画で、国内有数の割り箸の量産工場となる。
安価な中国製品などが席巻する割り箸業界だが、消費者が社会規範に配慮した商品を優先的に選ぶ“エシカル消費”が国内で広がりをみせる中、間伐材利用による国内の森林保全や高品質の製品を訴求し、大手外食チェーンなどへ売り込む。
木質ペレット製造販売の木質燃料(高山市国府町)の清
水裕登社長、木製25 件家具製造販売の飛騨産業(同市漆垣内町)の岡田贊三社長ら6人が6月に設立した。
資本金500万円。
社長には清水氏が就いた。
本社は、同市新宮町の旧電子部品工場(敷地約2万3000平方メートル、建物延べ約5800平方メートル)を借りる。
従業員は約30人。
年間約1億2000万円の売り上げを見込む。
間伐材調達や設備増強などを進め、将来的には日産100万膳を目指す
販売は、国産間伐材割り箸の製造販売を全国展開するワリバシカンパニー(高山市丹生川町)が担当する。
国内で消費される割り箸は、単価1~2円の輸入品が多いが、消費者の環境意識の高まりから、大手外食チェーンなどがプラスチック製箸へ切り替えている。
ただ、プラ箸は洗浄や消毒に3~4円のコストがかかり割高なため、飛騨製箸では単価2~3円で供給することで転換を促す
生産面では、節などがあって間伐材からの歩留まりは悪いが、端材やおがくずを「木質燃料」が買い取ることでコストを抑える。
使用済み箸は回収し、「木質燃料」が木質ペレットとして再生する仕組みも整える。
間伐材の消費拡大により県内の豊かな森林づくりを進める新たなビジネスモデルの構築を目指す
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