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    ID:
    51192
    年:
    2011
    月日:
    0803
    見出し:
    木炭製造過程の熱で発電 上田の研究者ら佐久にシステム
    新聞名:
    信濃毎日新聞
    元UR(アドレス):
    http://www.shinmai.co.jp/news/20110803/KT110802FTI090043000.html
    写真:
    【写真】
    記事
    上田市内の研究者や都内の会社役員ら6人でつくる「もうひとつの太陽光発電研究委員会」(東京)が、木炭の製造過程で生じる排熱などを利用した発電システムを構築し、今秋にも第1弾として佐久市桑山にある民間の木炭製造工場で発電を始める。
    福島第1原発事故で自然エネルギーへの関心が高ま る中、同委員会は「地域の林業再生、クリーンなエネルギーの地産地消を実現するきっかけにしたい」とし、全国にシステムが広がることを期待している。  同委員会は、筑波大名誉教授(植物生態学)の林一六さん(71)=上田市古里、都内の建材会社会長で佐久市出身の黒岩陽一郎さん(71)=東京=らが昨年3月に設立。
    太陽光のエネルギーを蓄えた植物の炭による発電を「もうひとつの太陽光発電」と名付けて研究してきた。  今回は、長野市の会社社長吉田豊さん(60)が開発した炭製造装置を導入している蓼科高原農場(佐久市桑山)が協力。
    同装置に発電システムを併設する。  炭製造装置は横長で直径1・8メートル、長さ7・2メートルほど。
    一度着火すると炭自体の熱エネルギーで連続して炭化するため、燃料をほとんど必要としない利点がある。
    同農場は木材チップで作る炭を土地改良材などとして販売している。  同委員会は、装置から出る排熱と木炭の一部を別の装置に集めて酸素を送って燃焼。
    生じた熱風を発電機に吹き込む仕組みだ=イラスト  発電機は、二つの金属を組み合わせて両端に温度差を与えると、金属の間に電圧が発生して電流が流れる「ゼーベック効果」を利用。
    発電機の内側を熱風で熱し、外側に冷水を循環させて温度差をつくり出す。
    蒸気タービンで発電することもできるという。  同委員会によると、1日約20トンの木材を炭にした場合、年間135万キロワットを発電でき、およそ600世帯分を賄える計算という。
    当面は試行的に3万4千キロワットほどの発電から始める。  この発電システムは日本や欧州、中国で特許を取得済み。
    同様の炭製造装置がある国内各地に併設したい考えで、東日本大震災で被災した福島県では住宅などの廃材で発電する計画もある。  林さんは「炭発電は、シリコンパネルを使った太陽光発電よりコストを抑えられ、炭さえあれば発電量の見通しも立つ。
    各地に小規模の発電施設を造り、家庭用の電力を賄えるようになればうれしい」と話している。
    問い合わせは黒岩さん(電話03・3811・8846)へ fff:

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