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7.木材林業
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ID:
50602
年:
2011
月日:
0531
見出し:
社説:県産材の生産 拡大へ本腰を入れる時
新聞名:
秋田魁新報
元UR(アドレス):
http://www.sakigake.jp/p/editorial/news.jsp?kc=20110531az
写真:
-
記事
県産材の生産が伸びている。
2010年の生産量は94万立方メートルで、90万立方メートルを超えたのは1996年以来、14年ぶり。
特にスギが79万9千万立方メートルと好調なのが目立つ。
国産材需要の高まりを背景に、本県林業界に強い追い風が吹いている。 本県のスギ人工林は面積、蓄積量ともに日本一を誇っており、しかもここ10年でほとんどが伐期を迎える。
行政や森林組合、林家が一体となり、一層の生産拡大に取り組みたい 県産材の生産量は93年までは100万立方メートルを超えていたが、その後は長らく低迷。
スギが合板の原材料として本格的に使われるようになった03年以降、徐々に増加傾向を示してきた。
特にスギの伸びが大きく、10年は前年よりも16万6千立方メートル、26%の増となった。 国は09年12月、「森林・林業再生プラン」をまとめ、木材の自給率を28%から10年後には50%以上とする数値目標を掲げた。
公共建築物の木造化も一層の推進を図るとしている。
住宅着工数は今後、景気の低迷などにより大きな伸びは期待できないが、価格や安定供給を理由に外材から国産材へ の転換が進み、国産材需要は増えると見込まれている。
県産材を売り込む好機を迎えているのだ 県産材の生産を増やし、安定供給を図るためには、生産体制の強化が不可欠。
その核として計画されているのが大型製材工場の整備だ。
県内の製材会社が合同で秋田市河辺に建設を計画しており、8月着工、来年7月の本格操業を予定している。
工場建設には県からも補助金が交付される。
年間約 8万立方メートルの生産を見込んでおり、県内で最大規模、全国でも有数の工場となる。 同時に「川上」でのコスト削減に向けた対策も急務だろう。
林地の集約化とともに、林道や作業道の整備、高性能林業機械の導入に積極的に取り組むべきだ。
県、市町村、関係団体が知恵を絞り、国の施策を十分に活用しながら対策を加速させたい 東日本大震災の復興では新たな木材需要が見込まれ、本県の合板メーカーはフル稼働の状況となっている。
できる限りの支援をするとともに、今後本格的に始まる住宅建設に本県の住宅メーカーが参入できるようなシステム構築が望まれる。 自然エネルギーの一つとして木質バイオマスによる発電も注目されている。
資源の有効活用の観点も含めて、原料となる木質チップの供給体制の強化も進めていくべきではないか 本県のスギの生産量は全国2位だが、トップの宮崎県(10年の生産量=137万4千立方メートル)には大きく水をあけられているのが実情だ。
県では、安定して年100万立方メートルを超えるスギの生産を目指したいとしている。
林業県秋田の復権に向けて短期、中長期的に何をなすべきか。
追い風が吹 いている今だからこそ、本腰を入れて考えたい fff:
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