"2011年- 祈りの仏像 被災地に届け |木製品、木、木工などのネット新聞情報 |木の情報発信基地
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    ID:
    50596
    年:
    2011
    月日:
    0531
    見出し:
    祈りの仏像 被災地に届け
    新聞名:
    読売新聞
    元UR(アドレス):
    http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20110531-OYT8T00089.htm
    写真:
    【写真】
    記事
    約5年かけて木彫りの仏像約30体を作り上げた足利市松田町、そば店経営山口千二さん(70)が、東日本大震災で仏像が流された寺や祈りの対象を失った人々に仏像を送ることを決め、被災地に届けてくれる人を探している。
    山口さんは「震災の影響で供養の場を失った人の元に届けてほしい」と話してい る。  山口さんが仏像作りを始めたのは、3人の子どもが独立した約20年前。
    友人に誘われたことがきっかけだった。
    今までに約100体を作り上げ、作品は友人に贈ったり、店に飾ったりしてきた。  震災当日、店の仕事が一段落した午後2時頃から自宅に隣接する作業小屋で仏像を彫っていた。
    ちょうど1体の地蔵菩薩を彫り終えたところで地震が起きた。
    自宅や店、作業場に大きな被害はなかったが、テレビで家が波にのみこまれ流されていく様子を見た。
    子どもの頃に見た空襲以上の衝撃を受けた 「世の中にこんなことがあるのか」と言葉を失った。  震災後に「被災地の役に立ちたい」と考えていたが、テレビで犠牲者の四十九日法要を見ていた妻のツネ子さん(71)に「被災地では仏像も津波に流されているはず。
    ここに置いておくより送ったらどうか」と言われ、地域の寺に送ることにしていた仏像を被災地へ送ることにしたという。
    しかし被災地に親類や友人 がいないことから、「確実に被災地に届ける方法がない。
    ぜひ力を貸してほしい」と話している。 被災地に送る木彫りの仏像を眺める山口さん(足利市松田町で)  送ることにした仏像は山桜などの木でできている。
    山口さんが市内の材木店で買い、水分がなくなるまで約5年、自宅に隣接する作業小屋で乾燥させ、幅約8センチ、奥行き約6センチ、高さ約30センチの直方体に切り落とす。
    その上で電気ノコギリとノミを使って彫り込む。
    顔や袈裟(けさ)のしわなどは刃の大 きさが異なる約80本の彫刻刀を使い分け、1体つくるのに彫り始めから1週間かかるという。 fff:

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