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ID:
50446
年:
2011
月日:
0513
見出し:
遷宮向け「作業順調」 伊勢神宮外宮隣・山田工作場
新聞名:
中日新聞
元UR(アドレス):
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20110512/CK2011051202000119.html
写真:
【写真】
記事
白木のヒノキ材がずらりと並び、木の香りが漂う中、白い作業着姿の宮大工らが、のみやかんなで木を削っている。
道具と木が醸し出す音以外は静かで、黙々と作業が続く 広さ8・8ヘクタールに貯木池や各種作業小屋などがある伊勢市の伊勢神宮外宮隣の山田工作場。
20年に1回、社殿などを一新する2013年の伊勢神宮の式年遷宮に向け、着々と進む製材作業が11日、報道陣に公開された 内宮、外宮の正宮や、14の別宮、橋などの建築物を一新する遷宮は1300年の歴史を誇る。
造営全体で、大小さまざまの丸太1万本が必要で、そこから柱や壁板などの部材8万以上を切り分ける。
特に今回、700年ぶりに神宮司庁が育てた自前のヒノキを一部の用材で使う 職人の技で手際よく束ねられる屋根用のカヤ=いずれも伊勢市の伊勢神宮外宮隣の山田工作場で 造営作業は2005年1月から本格的に始まった。
県内を中心に全国から集まった宮大工ら140人が従事している 工作場では、熟練の棟梁(とうりょう)が、のこぎりを入れる目安となる線を用材に引く「墨掛け」を施す。
並行して大工道具を手に作業員が両宮正宮の柱などのさまざまな部材を製材。
正殿の屋根を飾る長さ11メートルの「千木(ちぎ)」も加工中だ 外宮正殿の柱の製材をしていた大工の一人は「失敗はあり得ません」。
神宮司庁の久保英毅技師補は「作業は順調」といい「大工には緊張もあるが、誇りをもってやってもらっている」ときっぱり。
作業は秋ごろまで続く。
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