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2011年- 普段のいす |木製品、木、木工などのネット新聞情報 |木の情報発信基地
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- ID:
- 49379
- 年:
- 2011
- 月日:
- 0106
- 見出し:
- 「普段のいす」の車いす 高山の家具メーカー「シラカワ」
- 新聞名:
- 中日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20110106/CK2011010602000102.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
高山市漆垣内町の家具メーカー「シラカワ」が、ロングセラーの木製のいすを取り付けた車いすの開発を進めている。
取引先の小売店社長がリハビリが必要な体になったのを機に研究を重ねて約2年。
実用化のめどが立ち、2月に大阪市である新春展示会で発表する。
白川勝規社長(50)は「インテリア業
界から福祉の分野に新たな提案をしたい」と話している
木のひじ掛けに革のシート。
車輪を固定すれば、普通に食卓に座っている感覚。
いすは、ダイニングセットと統一のデザインを持つ1985年発売の製品だ
「障がい者の人は、家族らと同じいすに座っているだけで精神的にゆとりを持てる」と白川社長。
「冬場は金属部分が冷えるため布を巻いて使っている人もいる。
木の温かみも感じてもらいたいと研究を進めた」と話す
既製品のいすを車いすに用いるのは初の試み。
きっかけは2008年秋、東北地方の小売店社長が脳出血で倒れたことだった。
以前、消費者の依頼で木製の車いすを作った経験のある社長は「シラカワのいすがそのまま車いすになったら喜ばれるのでは」と話していた。
リハビリに励む社長に会った白川社
長は「シラカワのいすを車いすにしてプレゼントする」と約束。
ここから開発が始まった
大阪市の車いすパーツメーカーの協力を得て研究。
座り心地を追究し、重心やいすの取り付け位置などを試行錯誤した。
高齢や事故などで車いすが必要になった際、同社のいすを車いす仕様に転換できるようにもなっている。
「より長く使ってもらえるようにするのはメーカーの義務でもある」と白川社長
約30種類あるロングセラーのうち、車いす対応型は4種類。
今後は、全種に広げていきたいという。
価格は25万~30万円の見込み。
問い合わせはシラカワ=電0577(32)3066=へ
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