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ID:
厳しいが、休耕地を活用した栽培と加工を定着させたい」と話している 49833
年:
2011
月日:
0225
見出し:
国際的に高まる木材需要(その1) 県産材売り出しの好機
新聞名:
毎日新聞
元UR(アドレス):
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20110224ddlk20040069000c.html
写真:
-
記事
コスト削減に大型重機 在庫と流通の安定が課題 低迷してきた県林業に光が差し込んでいる。
中国やブラジルなど新興国の経済発展に伴って国際的な木材需要が高まり、国産材にも販路拡大の気配が見えてきたからだ。
「県産材を売り出す好機」とみる県は昨秋、丸太の生産を10年後に09年比2・5倍に増やす目標を掲げた。
林業の現場でも、価格 の推移をにらんで増産・コスト削減に取り組むなど、「攻めの林業」に転じるための模索が始まっている。
【渡辺諒】 中野市、長野市信州新町、小川村など北信の小規模な林業家が、92年に結成した「北信木材生産センター協同組合」。
高野一夫参与(65)は「この10年で製材用の丸太の出荷が2倍以上に増えた」と自信を見せる。
安いベニヤ板やコンクリートパネルなどの合板の原料には、かつてロシアや南洋産が9 割以上を占めていたが、近年の輸入材の品薄で、県産材の需要が高まったためだ。
合板用の丸太は09年時点で国産材が6割以上を占め、輸入材と逆転した。 同センターは00年ごろから木を山から切り出す大型の重機を導入し、コスト削減と搬出量増加に取り組んだ。
生産性は人がチェーンソーで切っていた時の約3倍に向上。
コストは導入前の半額に抑えたという。
重機を毎年1台前後増やして、出荷量を拡大している。 とはいえ、景気低迷や人口減による住宅着工の減少などから、今後の国内市場の縮小は避けられない、というのが関係者の認識だ。
高野参与も「国際的には木材は需給が逼迫(ひっぱく)している。
我々もいずれ、海外輸出へシフトする必要がある」と語気を強めた。 ◇ 木曽地域の雪が積もった山の斜面を登っていくと、チェーンソーの大きなエンジン音が響いてきた。
過密な部分の木を切り倒し、森の生育を後押しする間伐(間引き)だ 「県産材を売り出すチャンスだ、とは感じている」と話すのは、間伐・枝打ちなどの森林整備を請け負う「ひのき精香」(上松町)の吉川正樹専務(44)。
今まで伐採した木は放置して腐るに任せていたが、森から搬出して建築材用に出荷する新規業務を計画中だ。
4月以降の着手を目指して、市場価格など のタイミングを見計らっているという。 急峻(きゅうしゅん)な木曽の山では大型重機の導入が難しく、木はワイヤと滑車で搬出する計画。
従来は1立方メートルあたりの搬出コストが販売価格を数千円上回り、「山から出せば出すだけ赤字」(吉川専務)だったが、国産材の需要が高まる今後、販売価格がさらに上がることを期待しての戦略だ 実は、林業家の間では「日本のスギは世界一安い」が常識で、輸入材と比べても高価ではないものの、大規模に出荷される海外産の「安定した流通態勢と豊富な在庫」に負けていたのだという。
「国産に目を向けてもらうには、需要に見合う安定した供給態勢の構築が必要不可欠」と吉川さんは指摘する。 森の保全のためにも間伐は欠かせないが、「地権者にとって売れない森林はお荷物で、わざわざ整備のお金を出す人はまれ」(吉川さん)。
整備費のうち9割を国などの補助金でまかない、残り1割は同社がかぶって作業を請け負うことも多いという。
吉川さんは「売れる林業を再生しないと山は荒れる一方だ 」と警鐘を鳴らす fff:
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