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2011年- 船大工の技を学ぶ木工芸作家 |木製品、木、木工などのネット新聞情報 |木の情報発信基地
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- ID:
- 49757
- 年:
- 2011
- 月日:
- 0217
- 見出し:
- 船大工の技を学ぶ木工芸作家・小家弘誠さん
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mainichi.jp/area/okayama/news/20110217ddlk33070471000c.html
- 写真:
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- 記事
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瀬戸内市牛窓町で昭和30年代までさかんだった木造船の製造技術を生かした木工芸の作品作りを続ける。
備前焼を組み合わせるなど創作意欲にあふれ、「昔からあるのに、廃れた技を新しい形で伝えたい」と話す
多くの船大工が集まる牛窓の海辺で育った。
宮崎県から両腕で抱えきれないほど大きな丸太で組まれたいかだが浜辺に着き、機械式のノコギリが木くずを巻き上げて、次々と板にしていく。
木と格闘する船大工の姿にあこがれた。
県水産研究所に入り、仕事に追われたが、30歳を過ぎてマイホームを建てた時に小さな工房を作った。
日曜大工で船大工の技を見よう見まねで再現し、花器などを作った。
地域の話題になり「まちおこしに生かしてほしい」と声があがった。
96年、県の許可を得て作品を牛窓のカフェで販売するようになった。
「まねごとでは人前に出せない」と、牛窓に住む船大工の棟梁に教えを請うようになった。
板をつぎ合わせた後に水を通さないように板の間の凹凸を特殊なのこぎりで削っていく「のこずり」、船体の曲線をつくるために杉の木を煮て柔らかくして、木を曲げる「曲げ木」など。
船大工用の特殊な工具もわけてもらった
10年前に瀬戸内市内にアトリエを新築、休日はもちろん、出勤前にも30~40分、木に向かい、心を整えるのが日課だ
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