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- ID:
- 49195
- 年:
- 2010
- 月日:
- 1217
- 見出し:
- 県産原木2200本 台湾輸出
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokushima/news/20101216-OYT8T01081.htm
- 写真:
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- 記事
-
県森林組合連合会(徳島市)は、県内で生産された杉約2200本(計160立方メートル)を24日、台湾に輸出する。
原木の輸出は県内で初めてといい、県は今後10年間で、県産材の生産を現在の倍の40万立方メートルにする目標を掲げている。
今回は試験輸出で、輸出作業や販売のノウハウを蓄積
し、海外で新規需要を開拓していく
今回輸出するのは、木頭森林組合(那賀町)などが出荷する杉の丸太で、クイなどに利用される土木資材。
徳島港で防疫検査などを受け、16、17両日にコンテナに積み込み、24日に台湾に向けて出港する予定
原木の輸出は2003年頃から、宮崎や鹿児島、石川の各県であるが、09年の輸出量は計3万8000立方メートルで、国内生産量(1827万4000立方メートル)のわずか0・2%しかない
一方、徳島の年間生産量は09年に19万7000立方メートル。
大部分は建築部材で、4割を県内に、6割を主に関西圏に出荷している。
国は昨年12月に閣議決定した成長戦略の基本方針で、20年までの木材自給率を「50%以上」と掲げ、今年10月には、木材利用推進法が施行された。
これらを受けて県も、「次世代林業プロジェクト」として、20年には県産材の生産と消費をそれぞれ倍増する目標を立てた。
県の面積の75%を森林が占め、うち、60%が杉とヒノキの人工林。
特に杉の人工林の過半数は、5年以内に樹齢50年の伐採期を迎える。
このため、消費拡大を図り、適正な材木価格を維持することが林業経営に不可欠として、県などが中心になり、今後も成長が見込める東アジア地域の新市場に輸
出していくことにした。
県林業飛躍プロジェクト推進室は「台湾への輸出のほか、今後、中国などへも継続的に輸出できないか検討したい」としている
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