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- ID:
- 49176
- 年:
- 2010
- 月日:
- 1217
- 見出し:
- 廃材使って木炭、生産量日本一 山辺の「東北カーボン」
- 新聞名:
- 朝日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mytown.asahi.com/areanews/yamagata/TKY201012150393.html
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- 記事
-
「燃えない炭」で床下のカビや湿気を好むシロアリ被害を予防――。
そんな塗料「スーパーカーボンコート」(18リットル、8万1900円)が看板商品。
年間200万リットルという日本一の木炭生産量を誇る木炭メーカー「東北カーボン」だ
山辺町の山あいにある本社工場には、県内の建設現場や製材所から出た廃木材や木くずが搬入される。
大型シュレッダーで砕いてチップにし、炭化炉で加熱して木炭を生産。
他社に販売するだけでなく、自社でも加工商品を手がけている。
その一つがカーボンコート。
粉にした炭に接着剤を混ぜ、虫が嫌うヒバ油を加える。
ペンキのように木材に塗って使うが、一般の防虫剤と違い、「無毒」なのが売りだ。
いま、会社の売り上げの3割を占めている。
創業は1993年。
山形市内で土木建設会社を経営している村山勝四郎社長が、建設現場で出る大量の廃木材を見て、「もったいない」と感じ、木炭製造を思い立ったという。
建築材に使われるのは主にスギやマツなどの針葉樹。
主に燃料として使われる備長炭などの広葉樹と違って、防湿と脱臭の効果が高い特徴に目を付けた。
売り上げの2割を占めるもう一つの主力商品「床下調湿活性化木炭」も防湿防虫効果があり、不織布に入れて床下に敷く
しかし近年の住宅着工の減少も響いて、売り上げは右肩下がりだ。
靴に入れる「ミニ脱臭の友」や、タンスに入れる「洋服の友」なども開発。
住宅展示会などで配布し、木炭の脱臭・防湿効果をアピールしている
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