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- ID:
- 48958
- 年:
- 2010
- 月日:
- 1203
- 見出し:
- 家具製作-正和製作所
- 新聞名:
- 日刊工業新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.nikkan.co.jp/mono/polish_ones_skills/hd1202-04ps.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
間伐材利用で森林守る。
間伐材で作った椅子の最終仕上げを行う相田社長
かつて「芝家具」の産地として多くの家具職人が軒を連ねた東京都港区で、新しい家具づくりに取り組む企業がある。
正和製作所(東京都港区、相田清隆社長、03・3583・4673)は1957年の設立。
椅子(いす)やテーブルなど家具の受注・販売と並行して、間伐材を使った家具製作と普及に力を入れ
ている
相田社長は20年前から本格的に家具製作の修行を始めた。
経験を積むと、木目や触感で木のくせが読めるようになる。
この「木を読む」ことができなければ品物はつくれない。
「工場が遊び場で職人さんが遊び相手」(相田社長)という環境で育ったが、「最初は分からず、失敗し怒鳴られながら覚えた」(同
)という。
木を読み、切り方や削り方など一通り習得するのに10年は必要だ
この「木を読む」技能は間伐材が相手でも同じ。
間伐材は乾燥工程などを経て製材された木材と比べて含水率が高く、収縮しやすい。
製作過程や、家具として使われるうちに収縮し、木のつなぎ目などにすき間が生じることがある。
経年変化による影響を考慮し、間伐材の特質を生かすようにつくっていく
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